2021-02-20

ようこそ!GR☆Clubブログへ!

とっても個人的なはじまりのおはなし(長文)

2018年1月26日 、Facebookのグループページ「GR☆Club」はスタートしました。GRⅢが3月15日に発売される少し前、私のまわりではその話題で持ちきりでした。絶対買う!という友人、今こそ旧型!という友人、いろいろでした。そんな友人たちと話ができたり、写真を見せあえる場が欲しいな、という気持ちが半分。もう半分は、GRへ恩返しがしたいな、という気持ちからグループをスタートしました。

R8からGRへ

GRの恩返しではなく、その反対、GRへの恩返しです。
GRを手にするよりも前、2008年私が手にしたカメラはR8でした。すでにGRDが発売されていましたが、むずかしそうだな、初心者にはこちらかなと、R8を選びました。その頃の私はいろいろな出来事があり、家に引きこもっていました。そんな私に夫が「写真でも撮ってみたら?」と声をかけてくれたのです。
最初に撮りたいと思ったのは新宿の地下道でした。私は地面に座り込み写真を撮り始めました。次に撮ったのがオレンジ。大量のオレンジとホテルに泊まって撮った写真〝Room No.617〟でRICOHの賞をいただき、GRD3を手にしました。

2年前まで引きこもり、空も人も見ることのなかった私が、GRを持って街へ出ました。飛び込むように雑踏へ身をまかせ、シャッターを切る。街はなんて魅力的な人に溢れているんだろう!その写真が2011年、銀座4丁目交差点のRICOHビルの両袖看板になりました。

GRカメラを持ったら、どこへでも行ける。

心が揺れた瞬間にシャッターを切る。
そこには、私を超えた、ここであって、ここではない、よく知った見知らぬ世界が広がっている。そんな気持ちをたくさんの人に伝えられたら。そして、これを見た!素敵だった!と、持ちきれないくらいの写真を広げてみせて、よかったね!私も見たい!感動したね、と声を掛ける。真横にいなくても、日本のどこにいても、世界のどこにいても、ねえ見て!と声が掛け合えたら、毎日が少しだけ楽しくなるのでは。そんなことを考えました。街のスナップも、芸術的な写真も、テクニックを凝りまくった写真も、訪れたことがない異国も、部屋の中の猫も、私の影も、みな同列に語り合えたら!

現在Facebookグループは900人を超えました。正直、数十人の友だちのグループを想像していました。900人のほとんどの人がお会いしたことがありません。世界各国から参加いただけることなんて、考えてもいませんでした。毎日、いろいろなことを想像します。世界はこんなに大きいんだ。そして同じカメラを持って、言葉を介さなくても伝えることができる。なんて素敵なんだろう。

ようこそ!GR☆Clubへ!そしてありがとう!

長い個人的なお話を聞いてくださり、感謝いたします。

2011.3.27.(GRD3)
2010(R8)
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