2021-02-20
その目を閉じてふたたび開くこと/芦田みゆき/Miyuki Ashid
「終わりに近づいているのね?」 「そんなことはない」 「鳥は飛びたった あたしは千切れて空に撒かれた」 立ちあがり部屋のドアをあける 「違う、何もかも ここに繰り返されるものなんか、何もない」 あたしは銀のハシゴを登って 先端に立つ 手にした硝子のビンが 離れていく
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