2021-04-17

”架空の街G”「共棲」/ハマダ ユキヒコ/Yukihiko Hamada

子供たちの声が聞こえない公園。 
カーテンの無い窓が並び、ゴミ置き場に出された、引き取り手のいない思い出のひな人形や五月人形たち。  
郵便ポストは塞がれ、目張りしたテープだけが風になびいている。 
住人たちと手を取り共に歩んできたしてきた建物。 
人々の気配さえも薄れ、やがて次の世代が「共棲」する地になるのだろう。

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